49. 受験生の願い
Wish of a High School Boy
英語で小噺
English Rakugo Short Stories
by 鹿鳴家 英楽 (Kanariya Eiraku)
和訳
ある高校生が、有名大学に入学するため一生懸命勉学に励んでいた。
ある日、夢に神様が現れた。
神様: 君はとてもよく勉強しているから、望みを一つ叶えてやろう。
その少年は、世界地図を神に見せた。
少年: 戦争や憎悪のない世界を望みます。
神様: いや、それはかなり難しい。 もっと個人的なものにしてくれないか。
少年: ええと、では、ハーバード大学かケンブリッジ大学に入りたいんです。
神様: ううむ、そうか。
もう一度、世界地図を見せてもらえないかね?
Script
A high school boy was studying very hard to enter a prestigious university.
One day God appeared in his dream.
G: You are studying very hard. So I will realize one of your wishes.
The boy showed a world map to God.
B: I want a world with no war and with no hatred.
G: Oh, that’s very difficult. Please give me something more personal.
B: Well, then I would like to enter either Harvard or Cambridge.
G: Well, let’s see.
Would you please show me the world map again?
ポイント
prestigious 一流の、名声の高い、名詞はprestige
realize 実現させる
hatred 憎しみ
Something more personal もっと個人的なもの。
通常、形容詞は名詞の前につけますが something, anything, nothingは
例外で、後ろに形容詞を持ってきます。
ether A or B AかBか、の意味。
Would you~ ~していただけませか、とお願いをするときの表現。
神様も万能ではない、ということですね。